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M. カーク工房2004

FOUR CORNERS meets Mr. Michael Kirk


2004年、買い付けのためニューメキシコ州に行ってきました。そのメインイベントとも言うべき、マイケル・カーク氏にお会いした時の模様をちょっとだけお伝えしようと思います。実際にお会いしたカーク氏は、とても穏やかな感じの方でした。

マイケル・カーク(Michael Kirk)氏は、1971年からジュエリー作りをしているベテランです。カーク氏は、本物のような質感とユニークな形のフェザーデザインで知られています。彼の作るジュエリーには、彼のクリエイティビティだけではなく、彼自身がどんな人間なのかが反映されています。全て、カーク氏と、彼を手伝うファミリーによるハンドメイドです。毎日、朝から晩まで作り続けているそうです。ジュエリーの一つ一つの部品も、手作りですので、本当に手間がかかるのです。名の通ったアーティストの作品が、お求め易い価格でご提供できるのは、直接カーク氏に作っていただいた物を取り寄せているからです。ぜひ、この素晴らしい作品をお手にとってくださいませ。



「バッファローがいるんだ」

道に迷いながら、やっとのことでたどり着いたカーク氏のご自宅。広い平原にポツンとありました。娘さんのエリザベスがジュエリーを並べて見せてくれる準備をしている間、ちょっと外に出ようと、カーク氏。
さらさらの砂の道をちょっと歩いて行くと、柵に囲まれた中に、バッファローが2頭いました。「みてごらん、しっぽをたてているだろう?あれは興奮している証拠なんだ。危ないから、柵に近寄らないでね。」おそるおそる遠巻きにバッファローを見ましたが、優しい目をしていました。
ちなみに、この日私が着ていたのは、WPPDのサポートTシャツです。カーク氏も、ネイティブアメリカン柄のTシャツですね。

工房を見せていただきました。

ジュエリー作りをしている工房を見せていただきました。作る行程別にいくつかの机や機材に分けて置いてあって、それぞれに作りかけのジュエリーがたくさんありました。右は、調節リングやピアスを作成中の写真です。箱に入っているのは、小さなターコイズ。これからインレイワークではめ込んでいくところ。

作りかけの作品を説明してくださいました。

「これは、リングを作っているところ。まだ、表面がつるつるしているけど、これにスジを彫っていくんだ」などと、丁寧に説明してくださるカーク氏。憧れのアーティストを前に、実は心臓バクバクのわたくし…。説明もちょっぴり上の空です(^^;
いろんな道具や材料がたくさん並んでいて、まさに工房。思ったよりも整然としていて、外光が入る、明るい部屋でした。

フェザーリング製作中!

調節リングの製作過程ですっ。こうやって、まだスジがついていないぴかぴかのシルバーの羽根をぐるりと棒に巻き付けて、成形。このあと、細かいスジが一本一本彫られていくのですね。
右下のようないろんな機械も置かれています。石を削る機械や、小さな石に、細い穴を開ける機械などがありました。

こうして生まれた作品達

毎日毎日、この工房で、一つ一つ作り出されている作品が、いま、フォーコーナーズにも並んでいるのです。なんだか、不思議な気がします。
私自身、大好きで毎日着けているフェザーリングを作った方が、目の前にいる…というだけでも感動。私のリングが里帰りした瞬間でした(^^)。それにしても「毎日このリング、着けていますっ」と言ったら「かしなさい」と、ピカピカにしていただき(エリザベスが磨いてくれた)、ちょっと恥ずかしかったです…(^^; でも、やっぱり行って良かった♪


Michael Kirk 氏の作品はこちらから購入できます。

R. A. ベゲイ他2006



 「好きなターコイズを選んでみて!」
「迷う〜〜♪」

いきなりの嬉しいお申し出♪びっくりしつつも宝の山からピン!とくる石選び!
ビスビー、スリーピング・ビューティ、ロイストン、このブルージェムもいいなあ(^^)
知らず知らず顔がほころぶ店長…
「まずはデザイン」

選んだ石の色、形、どの石をどのアーティストさんに作ってもらうか検討。
さあ、いよいよ制作開始です♪

 いよいよ制作開始!!

まずは、Ruth Ann Begayさん

女性らしい彼女の優しさがあふれるデザインで、彼女の作品はいつも品切れなんです(^^;
さすがルースさん、手際の良さでみるみる作品ができあがっていきます!ここでご紹介した商品は後日登場しますっ!

まずは石の周囲に合わせてリボン状のシルバーを切り、切ったところをバーナーでくっつけて輪に。 楽しそうにバーナーを自在に操る…かっこいいです(^^)。この絶妙な火加減が大事。 レインドロップという小さな球状のパーツを制作。木炭の上でころんと出来る様子は、マジック!
刻印を押したシルバーの板の上に、先に作った輪を固定。周りにレインドロップを並べていきます。 バーナーで溶かして固定します。
細かなパーツがあっという間にくっつきます。
冷ましたら糸ノコで周りの余分なシルバーを削り取ります。ギリギリのところまで細かく!職人技。
お邪魔にならないように拝見♪
15分程度で、枠組みの大まかな部分が完成!スゴイ早業!
石の下に、細かく砕いたコーンを砂の粒のようにしたものを敷いて、石をはめ込みます。 丁寧に仕上げ磨きをします。磨きは機械ですが、微妙な加減が必要。
できあがりっ!!美しいっ!
こちらは、シンプルにワンポイント… リングも作っていただきました!

続いては、Maryan Johnさん

「見られていると緊張する」と言われながらも、作ってくださいました(^^)
大きめの作品が得意なそうですが、小さなアイテムも、モチロン素敵!


シルバーの板に、刻印を押します。通常はイニシャルを入れますが、今回「STERLING」のみ。 石の周りにぐるりとリボン状のシルバーを巻き付けて、印をつけて切ります。 バーナーで継ぎ目をくっつけて、輪にします。
先程の刻印を入れた板に、バーナーで溶かして固定します。

実は、Ruth Ann Begayさんの工房をお借りしての撮影なのでした…。それでも、スイスイ制作。 糸ノコで余分なシルバーを削り取ります。縁まできっちり♪
角を削って、なめらかにします。 金具のパーツも全て手作り。バーナーでくっつけていきます。 あっという間に形になっていきます。職人技にただただ感服。
機械で丁寧にまわりを研磨して…
ターコイズをはめ込み…
できあがり!

3番手は、Etta Enditoさん

夫のランディさんは研磨担当だそうで、二人三脚で作業を進めていました。ランディさんの手は、指先が固くひび割れたようになって、真っ黒になっていました。

突然のお願いにもかかわらず、制作にとりかかって…(^^; まず石に合わせた枠組みから作ります。だいたい作業の順序はみなさん同じですね。 シルバーの板に、輪にしたパーツを接続していきます。
華麗な手さばき♪
Ruthさんの工房をお借りして…。

ここで細いシルバーの針金状のものを、同じ長さで短く切っていきます。 クイックイッと先程切った針金をS字状にまるめていきます。
先に作っておいたパーツの周りにS字状のものを並べていきます。さすが!均等でぴったり!! バーナーで接着。更に、その周りに針金状の枠をぐるりと巻いて、接着…。 少しそのままさましてからジューッとお水で冷やしておきます…
研磨マシンで磨いて、ターコイズをはめ込んで…(ランディーさんの役目)、出来上がり!

4番手は、Dean Sandovalさん

カウボーイハットの似合うディーンさん。アルバカーキから車で約1時間西のほうにある村にご自宅があり、牧場を持っていらっしゃるとか。ご家族で朝早くから来てくださいました。

当初、お話を伺うだけの予定が、ノリで?作っていただく事に。左腕を怪我されていたのに…(^^;
ディーンさんには、リングを作っていただくことに。 まずは、石がはまる枠をつくります。
針金状の太めのシルバーを切って石の周りに巻きます。
そこに、スタンプを押して模様を施します。 バーナーで土台と接着します。
機会で綺麗に角を削っていきます。後ろでは、子供達が様子をのぞいていました(^^) 周りの刻み部分をのこぎりで切っていきます。デザインは、全て頭の中にあるそうです。 太めの針金のようなものを切り、左右をたたいて平らに。そこを4本に切って広げていきます。
金属の棒に合わせて、たたきながら、まるくしていきます。 先に4本に切ったところが、サイズの透かし部分になります。 石をはめ込む部分と接着し、石をはめ込んで研磨したら、出来上がり!

こうして、手作業で丁寧に(でも、あっという間に!)作り出された作品が、今、フォーコーナーズにも並んでいるのです♪

石の個性に合わせ、それぞれに特徴あるデザインを考えて、作品にしていく様子は、まさに職人技!大量生産では到底出せない、暖かみや「味」がありますよね。

いつもお世話になっている老舗のお店の方々や、アーティストさん達のご厚意により、今回、制作風景を見せていただくことができましたっ。
とても有意義で、幸せな体験をさせていただきました。ありがとうございます!


M. カーク工房2006

2006年3月買い付けでニューメキシコ州に行った際、再びマイケル・カーク氏とお会いする事が出来ました。
一時期は、ご病気で療養中だった事もあり、ご覧の通り、お元気そうでほっとしました。
と言うわけで、またまた制作中のレポート開始っ!


前日は、雪が降りましたが、この日はとても気持ちよく晴れました♪
アルバカーキから車で20分くらい。「イスレタ_プエブロ」にカーク氏のご自宅があります。

途中、車を降りてマツイと二人で景色を撮影しましたが、風が刺すように冷たかったです(^^;

前回、カーク氏のお宅へ伺った際は、ものすごく道に迷ってしまったのですが、今回は、そんな事がウソのように、あっという間に到着〜。

本当は、今度オープンするというギャラリー「シルバーフェザー」に、おじゃま出来るかなあと思っていたのですが、私達が訪れた次の日にお引っ越し作業をするとの事でした。残念。


さて、伺いましたら、ちょうど、新作デザインを制作中とのことで、初めて見るデザインに、どっきどき♪

フラワーモチーフですが、フェザーと同じように、花びらの表面には細かなスジが1本1本丁寧に刻み込まれています。

今回は、特別に、新作のペンダントとピアスをそれぞれ1個ずつ、その場で作っていただいてきました。本当は、もっと欲しかったのですが…。
なにしろ、制作待ち状態ですので、在庫が限られているのです(^^;

少し離れたところから、ふと工房を見ましたら、
ご覧のように、作業台になっている木の切り株に、おちゃめな絵が!
ピノキオみたいで、とってもかわいらしくて、ユーモラスなので、思わず写真を撮ってしまいました。
誰が描いたのでしょうね?



 いよいよ新作の制作開始!!

見せてくださった、新作のフラワーデザイン。「これ、欲しいですっ。だめですか??」と、訊きましたら、「モチロン、いいよ。どれにする?石は、どれをはめる?ちょっと待っててくれたら、今、はめるよ」と、おっしゃってくださいましたっ。やった!ラッキー!!

お花の形の縁の部分を細かく削って形を整えています。花びら1枚1枚絶妙に立体感があります。 こちらは、仕上げを待つ、作品達。いったい、1日に何個作ることが出来るんでしょう? 拡大鏡をつけて、細部まで丁寧に1本1本、スジを入れていきます。集中力がいる作業ですね。
花びらの所々に、溝を入れて、黒く酸化させてアクセントにしています。 使い込まれた道具たち。たっくさんありますね〜。野球ボールやバッチなどがありますね(^^)
ブルーのターコイズをはめていただくことに。板状の石を平らに切り出しているところ。
ターコイズは割れやすい素材なので、慎重に小さくカットしていきます。
薄い板状になった四角い断片を、機械で丸く削っていきます。目印の線などはつけていません! 少しずつ土台にぴったり合うように、しかも綺麗な円形に削っていきます。お見事!
削った石を、お花の土台にはめ込んで、あっという間に出来上がり!素晴らしいっ。 こうして出来上がったのが、↑こちらのペンダントですっ!
初お目見え♪
「この前で、撮ろうか」
最後に、記念撮影のツーショットをお願いしましたところ、カーク氏みずから、
ナバホラグが飾ってある壁を指さして、快く撮影に応じてくださいました。
暖かなお人柄を感じさせる、優しい笑顔。繊細なジュエリーの作り手は、その作品のように、優しさに溢れていました。
余談ですが、前回伺った時に見せていただいたバッファローは、今回は、居間で敷物に(!)なっていることを、帰りがけにカーク氏が教えてくださいました…(^^;
「ちゃんとしっぽもついてるよ」と、ヒョイッとしっぽを持ち上げて、屈託無く笑っていらっしゃいました。なんだか、いたずらっ子のようでした(^^)。

今回も、素敵な時間をありがとうございました!


Michael Kirk 氏の作品はこちらから購入できます。